キーワード検索

概要

このモードでは、指定された文字列についてイメージ内を検索する。 これは、削除された内容を検索する際に非常に便利である。 検索に要する時間を削減するために、「strings」ファイルをインデックスとして提供することも可能である。 このファイルには、イメージ内の ASCII 文字列のみを格納できる。

Autopsy は未割り当てデータ用のファイルが存在しない場合、そのファイルを生成するかどうかを確認する。 このファイルは削除されたデータの復元を行なう際には非常に有用である。 このファイル中に文字列が存在していたら、Autopsy はオリジナルのイメージ内での位置も報告する。

文字列の入力

テキストボックスに文字列もしくは正規表現を入力する。 Autopsy では特定文字列の検索および「grep」形式の正規表現による検索が可能である。 適切なボックスにチェックが入っている場合は、大文字小文字を区別しない検索も可能であるが、それ以外の場合は大文字小文字は区別される。

strings ファイルや未割り当てデータ用のファイルを生成していない場合、生成を行なうオプションが存在する。

Load Unallocated ImageLoad Allocated Image ボタンは、 二つのファイルタイプが生成された場合に、ファイルタイプを変更するために存在する。

Autopsy では定義済の検索を行なうことも可能である。 これは「Automatic Searches」セクションで説明する。

結果の表示

イメージの検索が完了すると、「ヒット」の一覧が左側に表示される。 文字列を含む各データ部は、文字列のあるオフセット情報とともに表示されている。 正規表現が用いられた場合は、正確な位置は表示されない。

未割当てデータのファイルに対して検索が行なわれた場合、各アドレスの元々のアドレスを表示するかどうかを指定するオプションが表示される。このオプションを用いることで、割り当てられている inode を知ることが可能となる。

正規表現

検索においては grep の正規表現を用いることが可能である(詳細については「grep」のマニュアルページを参照のこと)。 いくつかの単語をまとめて検索するには、以下のように行なう: (foo) | (bar).
Brian Carrier