業務上、頻繁に出張して Windows NT のインストールを行っています。 インストールパラメータは紙で渡されることが多いのですが、値が誤っていたり、 HUB 等の結線ミスで正しくネットワーク接続できない場合に、簡単に確認することができないため、結果として作業時間が長くなってしまいます。 特に BDC のインストールはネットワークの設定が正しくないと行えないため、困っています。
インストール中に、ネットワークの接続性などを確認する方法はないでしょうか。
最近のLinux等では、インストール中にコマンドプロンプトを開いて、各種ネットワークの接続性の確認や設定変更等が行えるため、 Windows NT を用いていると、非常にもどかしく感じることがあります。
正式にサポートされた手段ではないと考えられますが、 Windows NT でもインストール中にコマンドプロンプトを開いたり、そこから各種ツールを起動したりすることが可能ですので、その方法を紹介しておきます。
Windows NTをインストールして行くと、途中で Microsoft TCP/IP のプロパティが開いて、 IP アドレスなどを入力するダイアログが開きます。 ここで、「WINSアドレス」タブを開くと、図1のように[LMHOSTS を取り込む] というボタンがありますので、これを押して下さい。
----- 図xx1: Microsoft TCP/IPのプロパティで、[WINSアドレス] タブを選択したところ -----
すると、図xx2 のように、[ファイルを開く]ダイアログボックスが現われますので、 cmd を選択してから右クリックをして、[開く] を選択して下さい、 cmd.exe が起動します。
cmd.exe のウインドウからは、 regedt32.exe や regedit.exe を開いたり、 net コマンドや ping 等を用いて、様々な設定の確認を行うことが可能です。
----- 図xx2: install-cmd.bmp (*) 同じような画面は、画面の壁紙をインストール時に利用されるものにした 上で、シェルとしてcmd.exeを設定したAdministrator権限を持つユーザでログ オンして、各種ウインドウを起動すれば疑似的に作成できます。 この画面自体は VMware を用いており、実際に Windows NT のインストール 中のものです。 -----
ただし、筆者が試した限りでも、 explorer.exe 等の GUI プログラムを中心に正常に起動しないものも多く存在しました。
インストールが未完了の非常に特殊な状態ですので、設定を変更してしまうと、正常にインストールが継続されない可能性もないとはいえません。
この状態で行うのは必要最小限のトラブルシューティングに留め、特にファイルやレジストリ等の変更は極力控えることを強く推奨します。